中国経済と金相場
金の価格が急落しています。その大きな原因とはいったい何なのでしょうか。
先日、6月6日のNY貴金属相場をご紹介しましたが、そのときから比べても金・プラチナいずれも大きく値を下げています。
(単位:1トロイオンス/ドル) | 6月27日 | 6月6日 |
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金 | 1211.60 ドル(↓) | 1415.80 ドル |
プラチナ | 1325.20 ドル(↓) | 1529.30 ドル |
銀 | 18.533 ドル(↓) | 22.707 ドル |
ドル/円 | 98.37 円 | 96.98 円 |
表を見ていただくと分かりやすいですが、金・プラチナ・銀のいずれについても価格は下がっています。
グラフの数値(日本でのインゴッド買取相場、単位は「円/1グラム」)は一部枠外にも達しており、貴金属乱高下が一目で見て取れますね。
この原因の主たる要因を占めるのが、金・プラチナの主要需要国である中国の景気先行き懸念の拡大にあるようです。
中国経済に暗雲が立ちこめ、金融市場がパニックに陥っている。
銀行の連鎖破綻の噂が飛び交い、短期金利が一時、13%にも跳ね上がった後、急落するなど荒れ模様だ。
背景には中国経済の時限爆弾ともいわれる「影の銀行(シャドーバンキング)」の問題があり、金融崩壊がいつ起こってもおかしくない。中国の専門家の間では、「金融危機が7月に起きる」と予測した国務院発展研究センターの内部報告が静かに出回っており、「7月危機説」が現実味をもって語られ始めた。
世界第2の経済大国、中国の影響は大きく、金融危機に陥れば世界が大混乱するのは必至だ。
引用:産経ニュース「中国「影の銀行」炸裂の予兆 7月危機説に現実味 金利激しく乱高下」
大手銀破綻の噂もあちらこちらから上がっており、逼迫した状況にあるようです。
こうした「影の銀行」の問題を米著名投資家のジョージ・ソロス氏(82)は、「米金融危機を招いたサブプライム住宅ローンと似ている」と分析し、投資家に警鐘を鳴らしています。
また、インターネットサイトでは、中国工商銀行のATMから「引き出し」ボタンが消えた?中国の銀行が預金封鎖開始!?などといったようなまことしやかな情報も流れているようです。
ソース:http://markethack.net/archives/51881109.html
今まで、工業用需要や現物資産として大量の貴金属の流れが中国に向いていたわけですが、その動きが鈍くなると金やプラチナの価格が下がってくるのはわかりやすい構図ではあります。さまざまな資産の持ち高を減らしてリスクを抑える動きが市場の主導権を握っているようです。
現在の相場急落の原因は中国経済の状況だけではありません。世界中で起こる株価下落や、アメリカ情勢、また最近ではブラジルの情勢も気になるところではあります。
巷で騒がれている「7月危機説」を前に、今後の動向に注視していきたいと思います。
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